人生の門出を彩る着物、卒業袴の想い出の記録です

桜の季節、別れの卒業式に着た着物、卒業袴の記憶

憧れの袴姿に緊張した記憶

卒業袴私の高校は制服の決まりはゆるく、標準服というのはありましたが
日頃も私服着用が認められていたため、卒業式はみんなで袴を着ようということになりました。
あの宝塚歌劇団のように、お式といえば、みんな憧れのスタイルでもありました。

まだ、今のようにレンタル呉服が盛んでなかった頃です。
袴の調達をどうしようかと迷っていたら、たまたま近所で大学を卒業する時に誂えた人が居て
快く貸してくださいました。
深い緑色の袴でした。

着物は姉が成人式の時に着た白地の振袖を着る事にしました。
帯は濃い山吹色だったと思います。これは母の手持ちの帯でした。

通常、袴に合わせるのは二尺袖の着物が多いようですね。
けれども、お母さんの小紋や付下げを着る人も居て、当日は皆本当に様々な着物に袴を合わせていました。


私の着付けは、近所の呉服店に勤める方に来てもらい、自宅で着せてもらいました。
「今日は袴だから、普通に振袖を着せるよりラクね」と言われました。

袴の時は着物を短く着るのです。
袴の裾から着物が見えたりすると不格好なので、かなり短めに着て
帯は半幅のものを使います。

現代ではレンタルの袴セットの着物などは、はじめから丈が短いものもあります。
けれども、他に使い道が無いので、やはり着物はスタンダードな丈のものが良いと思いました。

袴下の帯は一文字に結びます。
前は帯を1センチほど見せて、後ろは結んだ帯を隠すように背当てをポッコリと浮かし気味に袴を着けます。

前で袴の紐を結んで、着付け上がった姿を見ると妙に緊張したのを覚えています。

あれから何年も経って、現在では私が友人のお嬢さんの着付けをするようになりました。
若いお嬢さん方の袴姿に、遠い日の自分を重ねて思い出すことがあります。

袴を着て実家から大学まで大移動して卒業式を迎えました


大学の卒業式で卒業袴を着ました。

成人式の時に両親から振袖を購入してもらっていたので、その着物に袴をあわせることにしたのです。

袴はレンタルにしました。

早い時期から大学生協にレンタル業者が来て貸してくれるというポスターが貼りだされるので、多くの学生が申し込んでいたと思います。

私もそうしようかと思ったのですがやめました。

私は実家から遠い大学に通っていたので、大学4年生の2月までは大学近くのアパートに一人暮らしでした。

でも卒業後は実家に帰ることがきまっていましたし、もうほとんど授業も残っていなかったので卒業当日にはアパートを引き払って実家で暮らすことになっていました。

一応そのレンタル業者も遠方の生徒向けにあとから郵送するプランがあったのですが、私は実家に近いお店で借りることに決めました。

振袖が実家に置いてあったので、それに合わせて袴を選ぶことができるからです。

冬休みに実家に帰省した時に振袖を持ってレンタルのお店に行きました。色に合う袴を選んで予約をしておいて卒業式前日に借りに行きました。

当日は借りた袴と自分の振袖を持って早朝に実家の近くの美容院で着付けと髪のセットをお願いしました。

それから急いで数時間かけて大学まで移動しました。袴で移動するのはけっこうきつかったです。

私は田舎のローカル線などでの移動でしたから平気でしたが、混雑する長距離の移動はやめたほうがいいと思いました。

袴を着た友人たちがみんな素敵でしたし、私自身袴を着たことで大きな区切りを実感することができました。